スリランカ歩こうか15 聖なる遺跡へ

バックナンバーはこちら

ようやく迎えた朝

昨夜は蚊に悩まされたことに加え、外で物音がしたり、犬がわんわん吠えていたりと、この上なく寝苦しい夜だった。

そのため、日差しの到来がこの上なく嬉しかった。

長い夜が明けた--。

スリランカに来てからは、いつも朝食がパンと果物である。そして韓国料理のキムチのように、必ず紅茶が給仕される。

普段あまり紅茶を飲まないせいか、私には違いが今ひとつ分からない。美味しいと言えば美味しいけど、日本でも味わえると言われればそんな気もする。

今日の予定は?

殆ど何も決めていなかったので、地球の歩き方を開いていろいろ検討してみる。

クラネーガラの近くには、いくつか古い時代の遺跡があるようなので、私は午前中にその辺りを散策してみることにした。

宿からトゥクトゥクを呼んでもらい、出発する。

ひたすら平坦な道を、時速60キロ程度の安定した速度で飛ばしていく。

運転手は途中でガソリンを入れた後、簡易的な供え物がある場所で祈りを捧げていた。そこには仏陀らしき置物が備えてある。

日本のタクシーだったら、寄り道をせずに目的地までの最短ルートを目指すのが当たり前だが、彼らの中では、仕事に私事を持ち込むことは、ごく自然なことである。

いや、それは私事というよりも、もっと国民性を象徴する宗教的な慣習なのだろう。

昨日の凸凹道が続く丘陵地帯とは打って変わって、平坦な道がどこまでも続いていく。

ヤーパフワ

ヤーパフワという大岩に到着してから、入場券を買う。日本円にすると1000円というのは観光客向けの値段なのだろう。

しかし入場料以上に私をびびらせたのは、

「辺りには凶暴なサルがいる」

というアナウンスであった。そのため、ガイドなしで登るのが怖かった。そんな怖気づいた私の様子を察した管理人と思しきおじいちゃんが私を先導し、一緒に上ってくれることになった。

おじちゃんは恭しく石段にお辞儀をしてから、登り始める。

聖なる場所に対する崇拝。

それは形式的な祈りではなくて、心の底から畏敬の念を表しているように見えた。

観光本に書いてあった通り、石段の傾斜はほとんど垂直に近く、ここに来てからろくに運動をしていない私にとってはいい運動であった。

おじいちゃんとはまるで言葉が通じなかったけれど、素朴なフレンドリーさに満ちてた。

大岩の上から

登りの時間は大体20分弱といったところであり、息が切れる前に頂上に到着した。

改めて頂上からあたりを見渡すと、ジャングルの向こうに見える地平線までもが見渡せた。

眼下に広がるのは、呆れるほどのジャングル、ジャングル、そして少しの民家と道路だけである。

日差しは強いけれど風が気持ち良くて、言葉の通じないおじいちゃんとは、「Nice View」という二単語だけで、多くが分かり合えた気がした。

山頂で風に吹かれながら、しばらくあたりの景色を見渡してみる。

そして恒例の

薄々感づいてはいたのだが、はやり別れ際にチップを請求された。

まあ、お金を余らせても仕方がない。

気前良く1000円相当の金額を手渡す。

いい景色が見られたからいっか

おじいちゃんはそれを受け取ると、恭しく、そして満面の笑みで私にお辞儀をした。

私はここの人たちと触れ合う事で、知らず知らずのうちに、散財する事に対して寛容になっていた

にほんブログ村 地域生活(街) 九州ブログ 五島情報へ
にほんブログ村

国境離島新法の事業計画書サポート

事業計画書(新規創業)のサポートしてます。

移住入門(Kindle本)

島移住したい人の入門書2018 (¥560)
Share This Article

コメントを残す