五島市の観光客数と交流人口の推移

五島市の観光客数の情報まとめです(更新日 2018/11/9)。

観光客数の集計方法

「観光客数」ってどうやって集計しているかご存知でしょうか?

何もわざわざ、職員が空港や港で数を数えているわけではありません。五島市観光物産課の方に聞いたところ、

観光客数 = 宿泊者数 × 係数(数値は不明)

だそうです。宿泊者数は、ホテル・民宿・旅館に対して、物産課が個別に調査をしているそうです。そのため、

  • ホテルや民宿に泊まっていない人はカウントされない
  • 係数の数値に妥当性がない
  • 「観光客数」自体に明確な定義はない

という点が問題です。五島では、観光客だけではなく、ビジネス目的で長期滞在している方も少なくありません。

例えば「風力発電の工事」とか「入札に参加するため」とか、ビジネス目的も多いです。また、中には「出張のついでに観光する」という方もいます。

そのため、観光客数はあくまで推計値(参考の数字)である点に留意が必要です。

観光客はどのくらい?

五島市統計書(H29)より、筆者作成

こうしてみると、直近9年間は20万人前後で推移していることがわかります。

H29年度とH28年度の比較

月次の比較は以下の通りです。

  H28 H29 昨年比 増加率
1月 9,074 10,513 1,439 14%
2月 10,872 10,771 -101 -1%
3月 18,073 16,790 -1,283 -8%
4月 13,621 14,276 655 5%
5月 16,845 20,100 3,255 16%
6月 11,538 12,890 1,352 10%
7月 23,016 23,707 691 3%
8月 40,300 40,187 -113 0%
9月 12,847 13,655 808 6%
10月 19,383 17,921 -1,462 -8%
11月 16,372 17,844 1,472 8%
12月 14,914 14,717 -197 -1%
206,855 213,371 6,516 3%

H29年度は、年間を通じて昨年度よりも3%増加しました。

月別観光客数の推移

こう見ると、稼ぎ時は夏場(7月~8月)です。一方で、閑散期となる冬場(1月~2月)をいかに凌ぐかがポイントです。

観光消費額(推計)

観光者数よりも大事なのは、「幾らお金が使われたか?」という消費額です。観光物産課の推計によると、以下の通りです。

年次 観光消費額(億円) 前年比(%)
平成25年 69.1  
平成26年 72.1 4.3
平成27年 73.6 2.1
平成28年 72.3 -1.8
平成29年 75.8 4.8

具体的な算出方法は不明ですが、おそらく

  • ホテルでの消費額
  • 飲食店での消費額
  • お土産屋さんでの消費額
  • レンタカーでの消費額

など、取得可能な事業者から年間の売上の数値を貰い、それに一定の係数をかけて算出していると予想できます。

修学旅行生の推移

五島市では、修学旅行生に対する「体験型民泊」に力を入れています。その数値は以下の通りです。

年次 学校数(校) 来島数(人) 前年比(%)
平成25年 11 1299  
平成26年 8 679 -47.7%
平成27年 13 1308 92.6%
平成28年 24 2903 121.9%
平成29年 25 4017 38.4%

ただ、現状では「受け入れる側の負担」が大きく、需要よりも供給面に課題があるそうです。(地域おこし協力隊の方情報)

具体的には、民泊の受け入れるを行う地元の方々(主に高齢者)の負担が大きいということです。

スポーツ交流人口

五島市では、大きく3つのスポーツイベントがありますので、その参加者数をご紹介します。

  • トライアスロン(6月):ガチコースと、半分コース
  • 夕焼けマラソン(8月):5km、ハーフ、団体
  • 椿マラソン(2月):ハーフ、フル、団体
観光統計より、筆者作成

数値は以下の通りとなっていまして、参加者の総数を示しています。

  トライアスロン 夕焼けマラソン 椿マラソン
平成27年度 1,189 919 665
平成28年度 1,433 897 679
平成29年度 1,406 835 764

こうしてみると、トライアスロンが一番参加者の多い大会となっていますが、近年では冬場の椿マラソンの参加者数が増えています。

島の人口は減少傾向

五島市の人口推移

そして5カ年計画の目標では、平成31年(2020年)に260,000人を目指すと謳われています。

つまり、2015年以降は年間に大体1万人ずつ観光客を増やしていこうと、ざっくりそういう感じですね。

※2015年ー2016年の伸びは7,500人でした

国内観光の方針

重点政策として、下記の数値が掲げられています。

クリックすると画像表示します

まず目を引くのが一番上の「着地型旅行商品の利用者数」です。目標値が実に、現在の10倍くらいになっています。これは海王様もびっくりの上昇倍率です。

でも、そもそも「着地型旅行商品」って何のことでしょうか。JTB総合研究所の定義によると、

着地型商品とは、旅行者を受け入れる地域で作られる旅行商品のこと。旅行先で参加するオプショナルツアーのようなもの。

さらに、

着地型商品の販売は、新しい観光素材の掘り起しなど地域活性化につながることから、旅行業法で地域限定旅行会社が制度化され、観光協会や宿泊施設などが、募集型企画旅行にあたる着地型商品を企画販売できるようになった。

とあります。(参考ページ

五カ年計画の方では、特に具体的な内容は書かれていませんが、要するに

宿泊とセットでツアーの提案をしていこう!

という感じでしょうか。

海外向け観光の方針

外国人観光客についてもKPIが掲げられていて、数字は以下のとおりです。

【外国人観光客数】

  • 2015年(基準):618人
  • 2020年(目標):1700人

あれ?少なくない?

ぱっと見そんな印象です。実際に、先ほど紹介した、全体の観光客数と比べてみるとどうでしょうか。

【観光客数全体に占める外国人の割合】

  • 2015年(基準):0.3%
  • 2020年(目標):0.6%

現実の数値もさることながら、目標の方もこうしてみるとかなり寂しいですね。

というか、離島に来る外国人の数ってどうやって数えているんですかね?フェリーで行く場合は身元確認はしていないので、ホテルや旅館の宿泊記録で計上しているんですかね?

それはさておき、重点政策としている「国外誘客の強化」は、達成されたとしても観光客数全体の1%にも満たない数字というのはちょっと驚きです。

他のKPIとして掲げられている「外国人対応ガイド登録者数」についても、現状では0人となっています。(目標は10人)

こうした数値からも、外国人向けの対応は全く不十分な状態である、ということが伺えます。

まとめ

数値を見てみると、以下のことがわかります。

  1. 五島市の年間観光客は20万人前後
  2. 観光客誘致で特に力を入れる(10倍計画)のは「着地型商品」
  3. 外国人観光客数は、基準値も目標値も全体の1%以下

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参考資料:

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