ラオス見直す4 象の観察と虫の夜

バンガローにて

三時半に戻ってから、何とかシャワーを浴びなければと思ったのだが、例によってバンガローのシャワーはお湯が出ない。チョロチョロと水が出るだけだ。

仕方がないから今日は頭だけ入念に拭いて、シャワーを浴びることを諦めた。そこで一眠りするのも退屈だったので、再びロッジに出てみると、目の前にはこの村唯一の雄ゾウが繋がれていた。

アングル的にはまさしくちょうどいいところに。

私は私の前だけに現れた動物園の観光客として、1時間程度そのゾウの動きを観察していた。

像という動物の考察

像は身体を動かすことはほとんどなく、専ら植物をちぎって食べるだけである。鼻が長いと言うことは、エコな食事スタイルである。

身体がでかいから鼻が長いのか

鼻が長いから身体がでかいのか

しかし地球で最大の地上生物は、ある意味地上で最も非効率的な存在であるとも言える。

何しろ体重を支える維持費が半端ない割に、消化効率も悪いときてるから、とにかく食べ続けるしかない。

動物は観察が容易だけど、昆虫はほぼ不可能である。が、これからは生物×ビッグデータの時代がくるかもしれない。

象を見ながら、ある重大な事実に気がついた。

基本的に動物は、人間との関わりを求めていない。とりわけそれが、食物に関わるものではない限り。

背中に乗ってはいどうどうというのでも、象からしたらただの重労働に過ぎない。

一方で、人間は動物を、必要に応じて古来から使役し続けて今日まできている事実だ。

だからそこに、ペットのような愛情だとか平等だとかを求める事の方が幻想に過ぎないのかもしれない。

などとゾウと人間の関係性について考え直し、我々がペットに抱くような、「可愛いくらいの愛情を満たしてくれ」という一方向的な関係では捉えられない、より密接な関係があるのだろうなと感じた。

なにしろゾウを一頭飼うということは、並大抵のことではない。

そりゃ可愛いとかそういう次元の話ではない。

ラオスの人々

人々は概ね親切そうにみえるし、ギスギスした感じもしない。経済的な指標以外で物事を評価すると、結局はその国の国民性みたいなものなのだろうと思う。

夕飯にて、この国で暮らすということはどういうことなのかを考えてみた。多くの人は経済的な指標でもって国と社会をとらえようとするが、時にはその指標がスラム街、貧困という現実に光を当てる。

私は実際にそれを目の当たりにしたことは、インドでしかないけれど、その光景と、想像力によってもたらされるイメージを持ち出して考えてみた。

スラム街から革命は生まれない。

いつも一方通行である。ひとたび貧困という現実に目を向ければ、不幸の数は計り知れないだろう。

食後も象の観察

お腹一杯になって戻って、再び象を観察してみる。象はまだハムハムと植物をはんでいる。なくならないか心配である。

これからは虫の時代なのかもしれない。

ふと思った。

それは技術的に見えないものが見えるようになったから。

夜は特にやることもなく、外は物の怪の世界であるということが予想されたので、8時過ぎくらいにはもう寝ようか思った。

バンガローの夜

しかし、よくよくこのバンガローを見て見ると、梁の部分には広大なスペースがある事が見て取れる。

絶対ネズミの1匹や2匹がいてもおかしくないくらい、怪しげな暗闇をたたえた空間がそこには広がっている。

ぱっと部屋を見渡しただけでも、ヤモリ、ハチ、ガ、アリさん達が目につく。そういった一切合財を排除していてはきりがない。

しかし寝ている間が不安だ。

とはいえ、私はここで夜を明かす以外の選択肢がないので、恐怖に区切りをつけて寝ることにした。しかしいざ静寂に身を任せてみても、突然の物音にハタと間が覚める。

10分に一回はあちこちでガサゴソという音がする。自分以外の生物が間違いなく蠢いているなはわかるけど、正体がわからないから恐ろしい。

ジッと横たわるものの

ある時はがさっと大きな音が、またある時は不気味な鳴き声がみんみんみんと聞こえてくる。

ヤモリ程度にビビっていてはいかん。

だけどはやり恐ろしい。

絶対ネズミとかいる気がする。

物音がいちいちこわい。どうしよう。

自分に問いかけてみるけど、実際はどうしようもない。

仕方がないから半分だけ電気をつけて、何かが現れたらその正体くらいは認知ができるようにしておく。

人生において、これはなかなか遭遇することのない修羅場であると感じた。

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