ラオス見直す10 メコン川と人の生活

丘の上で

ルアンパバーンの街並みを見ながらぼんやり考える。

そもそも資本主義とういう社会では、今目の前に広がっている自然など考慮の対象外なのかもしれない。

しかし昨今の、のっぴきならない状況を鑑みるに、やはり自然の循環を基とするシステムへの移行作業は急務なのだろう。

(何でもかんでもSEっぽい言葉を使ってしまう職業病である)

1時間ばかり山の上であれこれのことを考えたり感じたりしたのち、徐々に天気が悪くなってきたので下山した。

特にこれと言って時間を潰す「あて」もなかったので、ひとまずはメコン川のほとりまで行ってみることにした。

船に乗る

船着き場で30くらいのあんちゃんに出会い、船に乗らないかということだったので、時間限定でチャーターを依頼した。

2時間で3000円くらいだったけど、客は私一人しかいないからまあ妥当かもしれない。

一旦12:30に再び会うこととして、私はそのあたりで昼食を食べれる場所を探し歩いた。

山の近くにあるのはゲストハウスやツアー観光の代理店ばかりで、それ故欧米人の観光客も沢山見受けられた。

たまたま訪れたお店の兄ちゃんは、英語こそ喋れなかったが、丁寧な接客をしてくれた。

ラオスの人たちは、人に媚びるということがなく、誰も彼も温かく接してくれる。

ベトナムはどちらかというと爆進しているという印象が強かったけれど、ここの人たちは身の丈に合った生活をしているという印象である。

自動ボートにはアンちゃんの子供2人も同乗して、小学生の子供らしい退屈の過ごし方をしていた。

私は食後ということもあってボートで数十分昼寝をした。川を上りながら対岸のジャングルに目をやると、たまに裸の少年が出てきたり、子供が水遊びをしたりするのが見える。

そこには少ないながらも人が暮らしているということである。人の生活がそこにはある。

人の生活について

経済的な指標だけで人の生活は定義されてないし、無論幸せも定義などできない。

日本で生活をしていると、嫌が応でも貨幣経済が前提となる見方に凝り固まってしまう。

だから「経済的に弱い=貧しい=不幸」と、可笑しな三段論法を用いてしまうが、それは貨幣経済に取り込まれてしまったという前提で成り立つ話に過ぎない。

「それ以外」の世界も、このメコン川のほとりで営まれているように、まだしっかりと残っている。

 

私はその後、カフェに行ったりお土産店に行ったりして、適当に買い物をしてからホテルに戻る。

お迎えまでは1時間程度あったので、シャワーを浴びて少しのんびりした。ドライバーは5時きっかりに訪れて(それだけでも驚きである)、空港まで私を送ってくれる。

空港にて

空港では私と同じ便に乗る観光客が、お喋りをしたり本を読んだりしながら待っている。とても小さな空港だから、何も2時間前に来る必要はない感じではある。

小型の飛行機が到着し、自分とは入れ替わりで新しい観光客が降り立つ。

昨日の旅人訪れて
 今日の旅人去ってゆく

あすも旅人現れて
 今日の入れ替え繰り返す

街もひとつの命なら
 人という名の呼吸をす

中継地ベトナム

何かのお祭りのように、空港には人の山がごった返していて、東南アジア特有のべっとりとした人熱の風を再び思い出して気分が悪くなった。

空港で待つ4時間は、それ故とても苦痛を強いられるものとなった。普段は早くに寝てるから睡眠時間を確保できているが、今日は疲れの割に、満足にそれが得られないというのも大きい。

私はふと腕を見て、たくさんの発疹が発生しているということに気が付いた。

今更ながら、自分が負ってきたリスクと、それに対する措置の甘さに辟易してしまう。

もしかしたら(デング熱やマラリアで)死ぬかもしれないということを考えて、非常にブルーな気分になってしまう。早く帰って寝たい。

旅の反省

実に今回の旅では、ありとあらゆる病気のリスクに対して無防備であったと感じる。

一応虫除けスプレーや長袖を持っていくという準備はしていたのだけど、一回刺されてからはもうそれをする必要性を感じなくなってしまったので、好き勝手に刺されまくってしまった。

いろいろググってみると、どうやら東南アジアのジャングルではそういう病気の発生するケースが多いようである。

まあそうなったとしても今更どうしようもないのだけど、しかし今更になって後悔の念が甚だしいというのも奇妙なものである。

死への恐怖と睡眠への渇望に飢える夜であった。

(幸いその後も厄介な病気を発症せずに済んだ)

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