欲望の資本主義2018~闇の力が目覚める時~を見て思ったこと

NHKオンデマンド

って知ってますか?

我が家にはTVというものがありませんが、インターネットで過去の番組を視聴することが出来ます。

1番組の値段は108円ですから、缶コーヒーを飲むよりも安いですね。それでこちらの番組を閲覧してみました。

欲望の資本主義2018~闇の力が目覚める時~

番組は前編と後編に分かれています。

その中で、興味深かったことを幾つか。

不安だから「もっと」貯蓄したくなる

これは最近、投資家の男性から聞いた面白いお話ですが、東京都内に住む、とある高齢者(80歳くらい)の人が、

「口座残高が10億から9億になってしまい、夜も眠れないほど不安だ」

ということでした。

金額が少しぶっ飛んでますが、基本的には皆「大なり小なり」同じような不安を抱えているのではないでしょうか。

「将来への不安」があるからこそ、人は貯蓄に走らざるを得ないと言う状況が生まれているわけです。

で、それは高齢者だけに留まらず、特に手取り収入がおぼつかず、年金を絶対貰える見込みがなさそうな、若い世代についても同じことが言えるのではないでしょうか。

そしてその不安が頂点に達したとき、誰もお金を使う人がいなくなり、結果的に経済恐慌が起きる、という流れです。

欲望を満たす資本増殖のシステム

そうした人々の不安をよそに、世界経済では今のところ、

「より資本が増やせる場所」

を求めて、日々トンでもない金額のお金が、インターネット空間で飛び交っています。

証券会社。機関投資家。大富豪。

そうしたプレイヤーを媒介にして、お金は自己増殖だけを目的にしてあちこちを動き回っています。

お金のある人ほど、こうしたプレイヤーに関わる機会も増えるため、世界中にバラ巻かれるお金の額も増えて生きます。

そして厄介なことは、それが

無限に続くように見えるシステム

だということではないでしょうか。しかし残念なことに、上限のない成長と言うのは結局幻想でしかありません。

貧乏人は更に貧乏・金持ちは更に金持ちに

政府が国民の所得や給与に積極的に介入しない状態では、

  • お金に余裕のない人ほど、不安に駆られて貯蓄に走りがち
  • お金に余裕のある人ほど、システムに依存して投機に走りがち

になり、そこには当然「お金を増やす」ことに対する情報格差も生まれます。

そして世界全体で見れば、格差は今後も増える傾向にあるのでしょう。

「資本主義」は仕組みとしてどうなのか?

問題なのはそれが、一つの仕組みとして定着していることであることですが、印象的だったのは資本主義という仕組み(『資本主義』という言葉を巡っては議論が交わされています)自体が、他の仕組みをも内包してもOK、だということです。

例えば社会主義の世界にあっては、資本主義的なお金儲けは認められませんが、資本主義社会で社会主義的な生活圏を作ることは認められます。

21世紀以降の金融資本主義(お金が全てモノを言う感じ)を見ると、

  • お金自体を作り出すこと

が目的化しすぎて、

  • 訳が分からないけど忙しい

状態になっているのではないでしょうか。

関連記事:金融化・世界経済の本

典型的なのが、「経済成長至上主義」を標榜している日本社会でしょう。そんなゲームに疲れて、あるいは嫌気が指して、新しい生活様式と見出そうとする人がこれからも増えていく気がします。

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