なぜ五島市役所は市民からの評判が悪いのか?

五島に来てから1年

早いもので、五島に来てからもうすぐ1年となります。

私はあちらこちらを歩き回り、多分少なくとも200人くらいの人とはお話をしました。

その中で特に印象的なのが、

五島市役所の良い話をする人が1人もいない

と言うことです。逆に、こちらに住み始めるようになってからは、色々な面で

市役所への不満・批判

を聞くことが多いと感じています。

市役所ってそんなものなのでしょうか?

例えば私が住んでいた船橋市では、そもそも「行政がどうのこうの」という話自体、しませんでした。

そこで本日は、

「どうして五島市役所は、市民から評価されていないのか?」

という点について、真面目に考えてみたいと思います。

市民から見たときの市役所

総勢3万7千人ほどの五島市民から見たとき、市役所の振る舞いというのはどうでしょうか。

私があちらこちらで市民の方から話を聴いた上で、最大公約数的な意見として感じるのは、

市役所は全てが中途半端

って感じです。

もちろん、総意とは言っても、そもそも市役所に対する意見を持っているという人も少ないのは事実です。

  • 高校生以下の幼児・児童・生徒
  • 政治や行政に無関心な若者や中年層
  • 日常生活に支障をきたすレベルの高齢者

そうした「何の意見も持っていない(持てない)人たち」は、人口ピラミッドから見ても5割くらいでしょうか。

福江島は「大きな」離島

ところで、そんな五島市民と言うのはどういう生活を送っているのか、簡単に紹介しておきます。

人口は先程紹介したとおり3万7千人ほどで、人口の9割以上は「福江島」という一番大きな島に住んでいます。

※全国の離島において、人口が万単位で存在するというのは、結構な人口規模です。

実際のところ、生活をする分には何一つとして「不便なこと」はありません。福江島の便利さをかいつまんで紹介すると、

  • 夜遅くまでコンビニは開いている
  • イオンのような大きなスーパーもある
  • 24時間営業のコインランドリーもある
  • 満員電車や交通渋滞がない
  • 高層マンションがない
  • Amazonも2~3日で届く

私の出身地の千葉県船橋市と比べると、高層マンションでエレベーターや通勤ラッシュに巻き込まれる生活よりも、遥かに便利ではないかと感じています。

「大きな島」故の期待値

そんな大きな島だからでしょうか。

市民の期待値は、「都市部在住の人間」と同じくらいに高いような気がします。特に都市部での生活を経験したことのある人からすると、

  • トイレの和式が許せない
  • 喫茶店にWi-Fiないのが許せない
  • 観光案内板や観光地での整備のズサンさが許せない
  • 飛行機、船の遅延や欠航が許せない
  • 病院の待ち時間が長いのが許せない

などなど。

都市部での生活には「当たり前」であることに対して、

まあ、五島だから仕方ないか。。。

ではなく、

もっと頑張って整備しろよ!

という期待を抱いてしまう傾向が強いように感じられます。

これはある意味で、「都市生活並み」に生活水準が便利になってしまったことに対する弊害ともいえるのかもしれません。

行政主体としての市役所

しかし一方で、五島市の財政は恒常的に火の車です。

関連記事:「五島市の台所事情

喉もと過ぎれば熱さを忘れると言いますが、燃えていることにすら気が付いていない感じがします。

当然、行政サービスにしても、「あれやこれや」のことはできません。結果として、

  1. 観光地の整備にも予算をかけれず
  2. イベント行事にも新しい予算をかけられず
  3. 負の遺産のような施設があちこちに散見される

状況です。そうした「あちゃー」という側面は市街地を離れるほど顕著に転がっていて、懐事情の厳しさを示しています。

そして既に始めてしまったイベントや取り組みに対して、今ある資源(人・モノ・金)を分配しているため、新しいこともできません。

一言で言えば、

「今の仕組みを回すので限界」なのです。

【補足情報】五島市職員の年収は?

2018年2月の広報ごとうによると、五島市職員の平均年収は

614万8千円

だそうです。実はこれ、

年収300万円以下が労働者の2/3にも及ぶ、五島の一般労働者の倍に及ぶ金額です。

参考情報:五島市市民の給与水準

五島市職員は、五島の中では一番の超高給取り職、

といえるでしょう。そして職員数は512人。人口の1.5%くらい。

まあ、コレだけの金額を貰っていたら、市民感覚でも嫉妬の対象となってしまうのかもしれませんね。

結論

五島市に対する市民の不満や批判は、広範囲に及んでいます。

で、そういった「改善要望」は、市議会でもナンヤカンヤと追求されていますが、結局市役所としては、

採算性も踏まえて、検討していきます。

という「前向きな」答弁しかできません。このギャップをまとめると、

市民が期待するサービスレベルが都市住民と同じレベルであるにも関わらず、サービス提供者にそれを満たす財源がない

ことに尽きるのではないでしょうか。

私は決して、行政が怠慢だとか、能力が低いからだとか、そういう風には思っていません。

しかし行政組織そのものが、外から見ていても「余裕がなさそう」に見えます。

あれも忙しい、これも忙しい・・・。

そんな追われる日々を続ける行政組織での一番の問題点は、

「辞めることができない」ということでしょう。

諫早湾の干拓だとか、公共工事のダム(=無駄)だとか。

そういう暴走機関車としての側面も持っているからこそ、誰かがズバッと「辞める決断」をするのも大事なのではないかと思います。

しかし市民にはそんな権限はありません。

私たち、一般庶民の市民的な意識としては、過度に「お役所」に期待するのではなく、

ま、五島だから仕方ないよね!

っていう積極的な意味での諦めも必要なのではないでしょうか。

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