鹿児島・長崎・沖縄の海はキレイなの?(奄美/五島列島/沖縄諸島の汚染情報)

東シナ海でのタンカー衝突事故

2018年1月に東シナ海沖で大きなタンカーの衝突事故がありました。

海上保安庁の資料より抜粋

海保の発表によると、事故で流出した物質は以下の2種類です。

  1. コンデンセート 13.6 万トン
  2. A 重油 約 120 トン、C 重油 約 2,000 トン

(A~Cの違いについては、このページが参考になりますが、C重油は、最も粘度が高く、常温だと固まりやすい性質を持つらしいです)

本記事では、この事故が「九州・沖縄方面へ与える影響」について、継続的に情報発信をしていきます。

深刻な海洋汚染が広範囲に広がった場合、

  • 観光業への影響
  • 海洋生物への影響
  • 一次産業従事者への影響
  • 周辺地域に住む人の人体への影響

など、甚大な影響が予想されます(関連記事)。

コンデンセートの影響

東京海洋大学の勝川氏が書かれている、こちらの記事から抜粋です。

この事故の特長は、これまでに大量流出の経験が無いコンデンセートが13.6万トンも流出したことです。

勝川氏の見解によると、

  1. コンデンセートは、発生地点ですでに密度が低い状態が維持できている

  2. 事故が陸地から離れた外洋部である

ことから、

濃度を保ったまま大規模に移動することはなさそう

とのことです。

しかしながら、コンデンセート自体は不純物として硫化水素、ヒ素、 水銀、鉛等を含むことがあります。

Wiki情報

硫化水素は常温で気体ですが、その他は気体にならず海流に流れ、海草に吸収され魚の口に入り、環境を汚染する可能性もあります。

現在のところ、コンデンセートの目だった被害は報告されていませんが、今後も影響を見ていく方が良さそうです。

関連記事:コンデンセートの回収

重油の影響

一方で、現実に問題をもたらしているのが、流出した重油です。実際に、沖縄方面の沿岸部では影響が出ています。

奄美大島

毎日新聞(2018/2/6)のニュースによると、奄美大島では、海ガメが重油で窒息死してしまったそうです。(ニュースはこちら)。

また、毎日新聞の別の記事よると、

海岸を犬と毎日散歩するという女性(52)は「犬と一緒に砂浜に入ったら、足が油だらけになった。犬の足の油はまだ完全には取れていない」と戸惑う。

だそうです。

(2018/2/10)NHK WEBによると、環境省も現地に専門家を派遣してサンゴや藻の緊急調査を実施するそうです。

関連記事

潮の流れは海外メディア↑(oil change international)の予測よりも速く、奄美に到達した模様です。

沖縄タイムスより抜粋

2/23  奄美の南海日日新聞によると、

金子議員は奄美群島で2千人以上のボランティアと行政職員、関係者による回収作業の現状と、地域により異なる漂着、回収状況を説明。技術、財政支援を訴えた。

だそうです。

3/23追記

FB情報からの抜粋です。

3月20日、鹿児島大学の水産学部の教授ら21人で構成するワーキンググループが先月から今月にかけて、奄美大島などで現地調査を行ったことについて、中間報告会を開催し、自治体や関係者らが参加しました。

報告会では冬場の強い北風によって、奄美群島に重油が漂着したとして、今後は気象条件によってしばらく再漂着する可能性はあるものの、3月の上旬には重油の多くは沖縄本島より南東へ移動した可能性があるとしました。

今のところ奄美群島の海藻やサンゴへの影響はほとんどないことも報告されました。また、漁業について現段階で被害報告はなく、「モズク、アオサ養殖などの漁業者から油漂着の影響を心配する声が一部にあったが、懸念された具体的な被害はない」としました。

五島列島

2018/2/9、五島海上保安署((0959)72-3999)に

「奄美と同じように調査する予定はありますか?」

と職員に電話で聞いたところ、

「今のところはありません。」

との事でした。もし今後調査することがあれば、海上保安庁のHPに情報が公開されるだろう、とのことでした。

沖縄

同じく電話で「第十一管区海上保安本部名護海上保安署」に尋ねてみました。

2018/2/9 現在、本部半島沿岸の調査をしているそうです。

調査結果は、上述の海上保安庁のHPに公開される、との事でした。

2月16日更新:沖縄タイムスに最新の情報が公開されています。

水産庁による調査の発表

(2018/2/9発表)

国立研究開発法人 水産研究・教育機構(水産庁委託) が主体となり、平成30年2月16日(金曜日)から平成30年3月12日(月曜日)にかけて、水産庁が東シナ海の水産資源への影響調査を実施するようです。

詳細はこちら

最新情報はこちらから

FBページの「東シナ海タンカー事故をフォローする」を検索すると、タイムリーに活動をされている方の投稿や、最新の情報が確認できます。

https://www.facebook.com/groups/391336924612044/

初動対応が遅い日本政府

笹川平和財団の情報によりますと、

1/11:海上保安庁は、「東シナ海、火災タンカー漂流」の情報を発信。

※情報は状況の経過とともにWEBから削除される。

1/15:海上保安庁は、「奄美大島西、漂流火災タンカー沈没」の情報を発信。

※情報は状況の経過とともにWEBから削除される。

と、あり、ようやく政府の初動対応として、

2/2 :油汚染対策現地対策チームを設置とあります。

政府の事故への対応の遅さ・情報発信の少なさには、Twitterやブログで多くの非難が飛び交っています。

原発の教訓が何も活かされていない証左です。

筆者の見解

コンデンセート

いまだかつて、これほどの量でコンデンセートが流出した事故はありません。

根拠のない楽観論で蓋をしてモニタリングを止めるのではなく、

「生態系への影響が本当にないのか?」

調査し続けることが大切かと思います。

影響範囲

影響範囲の予測は、風の影響と潮の流れに左右されるため、困難です。

実際、色々な研究者が色々な説を唱えていて、どれが正しいのか、分かりません。

海外メディアの予測だと五島近海の危険度が高いとなっていましたが、実際は奄美や沖縄に影響が出ています。

確かなことは、現場で調査をして見なければ分かりません。

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