[ドイツ]FIT制度のメリット・デメリットを分かりやすく紹介

FITとは?

本日は、再生可能エネルギーを考える上で重要な制度、FITのご紹介です。Wikiによると、

固定価格買い取り制度(こていかかくかいとりせいど、Feed-in Tariff, FiT, Feed-in Law, FiL)とは、エネルギーの買い取り価格(タリフ)を法律で定める方式の助成制度である。固定価格制度、フィードインタリフ制度、電力買い取り補償制などとも呼ばれる。

とされています。再生可能エネルギーを導入する促進として、全世界で50カ国以上で採用されています。

最初に導入したのはドイツ

更にWikiによると、

1990年にドイツが採用したのが最初です。現在では再生可能エネルギーの普及政策として、最も一般的な手法となっている

だそうです。ドイツの研究機関であるフラウンホーファー研究機構の発表によると、2017年時点でのドイツの再生可能エネルギー発電量は全体の39%にも上ります。

ドイツの再生可能エネルギー発電量推移

内訳としては

  • 陸上風力:16%
  • バイオマス:8%
  • 太陽光:7.2%
  • 水力:4%
  • 洋上風力:3.9%

っていう感じです。(出典はこちら)FITを背景として、ドイツでは年々再生可能エネルギーの発電量が増えています。

最初に始めた方がお得な制度

この制度の特徴は、

発電所に対するエネルギーの売り渡し価格(タリフ)を設置時点で長期間固定する一方、発電所の設置時期が後になるほど、(価格低減に従って)助成額を減らすことである。 

と紹介されています。そのため、

対象技術の普及の初期に導入した事業者ほど高いタリフが設定

されます。つまり、最初に始めた方がお得と言うことですね。

賦課金という弊害

発電事業者にとってはお得に見えるFIT制度ですが、実は消費者にとっては良いことばかりではありません。

実はFITの買取価格は、消費者に対して「賦課金」という形で上乗せされてしまうからです。

ドイツの事例をご紹介すると、

画像をクリックすると拡大します

 

という形で、年々賦課金の金額が上昇しています(参考情報はこちら)。その背景としては

①買取単価の高い太陽光発電の導入拡大

②大規模需要家を対象とした費用負担免除によるその他需要家の賦課金増額

③再生可能発電増加に伴う卸電力取引市場価格の低下など

が指摘されているそうです。

買い取り価格を下げても増える「発電」

賦課金がどんどん高くなる、という現状から、FITの買取価格は年々下がる傾向にあります。

ところが、買い取り価格の下落が起こるたび、「駆け込み需要」という形で次々と新しい太陽光発電の設備が建てられているのが現状です。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ドイツでは国策としてFITを導入することにより、

  1. 再生可能エネルギーの発電施設は増え続け
  2. 比例して賦課金も上昇している

ことがお分かりいただけたかと思います。

FITを巡る問題点としては、政府が意図した以上に沢山の設備が増えることにより、想定以上に大きな国民負担が生じていることではないでしょうか。

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