【不安定時代】エネルギー分散と地域のブランド化

不安定な時代のエネルギー

1回~8回まで視聴しました。

番組を通じて、伝えたかったメッセージは

脱原発!再生可能エネルギーをもっと普及しよう!

という流れに対する批判であったと感じられます。

何度も述べられていたメッセージを紹介すると

  1. 再生可能エネルギーはベースロード電源に成り得ない
  2. 欧州の良いトコだけを見て日本が真似しても意味ない
  3. 将来世代が自由に暮らせるエネルギー政策を考えるべき

という感じです。それぞれについて簡単に紹介します。

1点目は、再生可能エネルギーの主力である風力と太陽光が、私たちの需要に関係なく発電してしまい(需要を補えない)、且つ供給過剰時のしわ寄せを火力発電がしなくてはいけない(供給調整)、と言う二つの問題を抱えています。

2点目は、日本はエネルギー問題の先進地として欧州(EU)を模倣の対象としていますが、EU独自の電力供給体制は、島国である日本では真似することが困難です。そして人口規模も産業構造も違うため、欧州の良いところだけを真似しようとする発想は、軽率であり陳腐だという感じです。

3点目は、国民全体で原発に嫌悪を示す風潮に対して、将来世代に「今以上の生活を営む自由」をどうやって確保するのか?という視点が抜けていることを批判しています。再生可能エネルギーが現実的な代替手段とならない以上、原発という選択肢を現実的に受け入れて進むしかないことを示しています。

将来のエネルギー構造は?

本番組では、8割以上が「供給側」の視点に立って紹介がされていました(各エネルギー供給手段の現実的な数字)が、「需要側」の方での視点が抜けているように感じました。

私たちの暮らしと経済が変化すれば、当然「需要」も変化します。番組では、少なくとも現在の水準以上で電力は必要とされる、と言う前提が進んでいるように感じられましたが、人口減少・高齢社会を迎える日本において、

どれだけのエネルギーが必要とされるのか?

更に突っ込んで言えば、

私たちの暮らしはどう変わるのか?

をもう少しきちんと予想する必要があるでしょう。

集約か?分散か?

戦後の電力供給体制は、大手9社による「集約」によって回っていました。電力という社会インフラは、その方が規模の経済的にもメリットがあり、日本の下骨を支えてきたと言えるでしょう。

ただ、原発の事故を境として、本来は関係のない「発想電分離」の話が浮上して、「分散」の流れに転じ始めました。2020年の完全分離を控え、全国では発電を行う事業者が次々と誕生しています。

ただ、どの事業者も「規模の経済性」を発揮しづらく、発電コストも相対的に高くなる(原発との価格競争に負ける)ため、儲かりにくい構造です。競争で生き残る事業者は、地域インフラのブランド化に成功する事業者など、僅かとなるでしょう。

生活をデザイン・ブランド化する

エネルギー構造の潮流は分散に向かっていますが、「発電事業者」として生き残るのは難しいでしょう。そうではなく、エネルギーを含めた「暮らし・生活の提案」をパッケージとして販売するモデルが求められます。

具体的にはネットの回線やガス供給・介護福祉サービスの提供と言った、暮らしの根幹に関わる部分へのサービス拡大です。そうすることにより、地域の独自性を発揮して、地域ならではのブランド化が可能となります。

これからの時代は、より一層「生活すること」の「場所への依存度」が低くなっていきます。場所に縛られず、1ヶ月毎に別の場所で暮らしの体験をするようなスタイルが一般的になります。

  • 無駄なエネルギーは供給しません
  • 不便だけど豊かな生活が出来ますよ

そんなキャッチフレーズが全国の田舎で宣伝されて、ミニマムにデザインされた生活を楽しむスタイルが浸透すれば、地域経済は再び活性化すると考えられます。

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