五島市の林業の取組みを紹介

過去の定例議会から、「五島市の林業」の取組みをまとめました。

五島市の29年度施政方針

林業について、

  1. 市営林で林齢の高い森林で主伐を行い、跡地に植林をする。

  2. 安定的な木材の生産が可能となる資源の構成に努める。

  3. 利用間伐を推進し、公共施設及び公共工事への活用と島外出荷による利用を促進し、島内製材所や工務店との連携により、地域経済への波及効果が高まるように努める。

  4. 森林整備に不可欠な路網については、延伸や開設、改良工事を実施し、新規路線の開設についても、県と連携し検討する

と説明してます。

国や県、関係団体と連携し、平成31年度から始まる林地台帳制度や新たな森林管理制度の活用に向けた準備を進めているそうです。

市有林の管理

五島市は森林に恵まれていて、総土地面積の65%を占めてます。

民有林の面積は、およそ2万3,000ヘクタールで、このうち、ヒノキを主体とした人工林の面積は1万1,000ヘクタールであり、人工林率は約50%だそうです。

これらの人工林は、昭和30年から50年代にかけて植林されたものが大半を占めており、一般的に利用可能と言われる40年を迎えております。

しかし、長期にわたる木材価格の低迷から、森林所有者の経営意欲の減退と担い手の減少を招き、管理し切れず、放置される森林が多くあります。

このため、森林の生産性の向上を図る取り組みとして、森林整備の集約化や高性能林業機械による作業の効率化、路網整備など、利用間伐を中心とした整備を進めているそうです。

路網の整備

切り倒した樹木を運ぶための道路のことです。

森林設備に不可欠な路網については、引き続き県営事業の林道南部憩坂線及び市営事業の林業専用道川原線の延伸のほか、新たに林業専用道内闇線を開設するそうです。

間伐の利用

間伐材は、輸送コスト削減をするため、大型船による原木の輸送や、島内一次加工による島外出荷を行っているそうです。

公共施設への活用

福江小学校や岐宿小学校などの公共施設の建設においても利用しており、今後も市役所の新庁舎、図書館などで、可能な限り地元産木材を利用するそうです。

なお、地元産木材の利用においては、島内製材所等の地元業者にも御協力いただいており、今後も引き続き、連携して地元産木材の利用拡大に向けて取り組んでいくそうです。

放置された森林の管理

市営林等のまとまりのある森林と、手入れ不足の状況にある個人有林を一体的に整備することで水源涵養や土砂流出防止等の公益的機能の増進を図るそうです。

平成25年度に創設されました森林・山村多面的機能発揮対策交付金を活用し、地域住民や森林所有者が協力して行う山林の整備等に対して、作業にかかる賃金や燃料費、鳥獣害防止柵などの資材購入等について支援を行っているそうです。

五島市では、この事業で、28年度に15団体、今年度においても13団体が支援を受けており、長崎市と並んで、県下の市町で最も多い支援団体数となっています。

この事業の活用により、森林整備による防災効果や鳥獣被害防止等の効果が期待されるそうで、引き続き、事業の継続と新規実施の推進を図りながら、地域住民等による取り組みを支援していくそうです。

課題

五島市の木材は、1次加工して島外に出していますが、林業も6次化して商品化してから島外に出荷するべき、との指摘がされています。ところがハードもソフトも不十分であるため、島外に輸出出来ない状況です。

ハード面では、乾燥機や加工機、加工工場などの整備に多額の経費がかかります。ソフト面では、特殊な加工に携わる職員の育成に時間を要します。

さらに、木製品の安定した供給先も確保する必要があるなど、現時点では課題が多いと見られています。

市独自の取組み

上記の方針は、国と県の号令に従った形の取組みです。

五島市独自の取組みとしては、「椿を活用した振興」が挙げられます。こちらは

2020年開催予定の、国際ツバキ会議・全国椿サミット五島大会に向けた準備です。

平成28年10月に五島市、ツバキ関係団体、観光・物産等の関係団体による実行委員会を設立したそうです。

大会の開催日程、公式ロゴマーク、島内の視察場所等を決定し、準備を進めているところだそうです。

今後は、大会の詳細なスケジュールや講演会内容、アトラクション等の検討を行うとともに、宿泊施設や移動手段の確保などの検討も行っていくそうです。

また、大会の内容につきましては、研究発表や講演会、市内のツバキ関連名所等の視察を計画しており、その主な視察場所となる五島椿園は、平成28年度から改修工事を実施中だそうです。

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