ブラック企業と化している五島市役所はRPAを導入すべき

メダカの学校

市役所の職員の方をゲストスピーカーにお招きし、2018年11月10日に開催しました。

本日は、当日の内容(代3回「RPAで仕事がなくなる?」)をご紹介します。

無駄な仕事、多くない?

まずは問題提起。

こうした仕事が多くて、無駄だと思いませんか?

  • データの入力
  • 書類の管理
  • 電話対応
  • 判子の確認
  • 報告書の作成
  • データのチェック

参加された方の声としては、

書類の複眼チェックは必要だけど、非常に非効率!

システム上でやった方がミスもないし確実なのに。。。

紙の印刷・判子はマジで無駄。

という声が多かったです。こういう仕事は、市役所や介護の世界でも非常に多いそうです。

RPAとは何か?

RPA(Robotic Process Automation)は、ホワイトカラーの間接業務を自動化するテクノロジーのことです。以下のような業務と相性が良いとされています。

  • 一定のルールに従って繰り返す
  • データが構造化されている
  • Windowsやクラウドのアプリを使う
  • 業務が標準化されている
  • プロセスに3人以上のリソースを求められる
  • ヒューマンエラーが起こりやすい

詳しいことはググれば出てきます。

RPAとAIとの違いは?

最近流行りのAIとの違いは、RPAが単純作業メインであるのに対し、AIはより高次なレベルの処理・判断が出来る点です。

レベル1:決められた方法にしたがって、自動的に処理をしていくのが特徴。人為的なミスを防げるのが利点だが、決められたこと以外はできない。単純作業の反復(RPAの世界)

レベル2:既存の画像をもとに新たな画像をカテゴリ分けする機能、ビッグデータから顧客の傾向を分析する機能などがある。より大量のデータを処理・分析する(AIの世界)

レベル3:売上データや経済情勢、流行などを多面的に分析した経営意思決定が可能。たとえば、顧客対応データをもとに自動対応するか、コールセンターに代わるか、資料を送付するかを、自動で判断し実行できる。(AIの世界)

RPAの活用事例(地方自治体)

全国に先駆けて実証実験を行った、茨城県つくば市の事例が参考になります。

約8割の業務時間が削減できたという点で、非常にインパクトのある研究成果です。

今後は国の緊縮財政が続き、且つ人手不足な状態が慢性的に続くので、RPAを推進する機運が高まるでしょう。

RPAのまとめ

ポイント①:RPAは「ロボット」ではなく、「ソフトウェア」

RPAというと、ペッパーのようなロボットをイメージしがちですが、現在使われているRPAは、殆どがエクセルのマクロに近いソフトです。

ポイント②:飲食店の「食洗器」と同じ発想

例えば飲食店で、「単純な皿洗い」仕事を減らそうとしたとき、大きく3つの選択肢があります。

  1. 皿洗いのスタッフを雇う(人海戦術の発想)
  2. 食洗器を導入する(RPA的発想)
  3. 使い捨てのお皿を使う(業務革新の発想)

つまり、人間の仕事を機会に代替させるのがRPAです。そもそものやり方を変える(あるいは止める)発想も必要ですね。

RPAの今後

ただ、初期投資として食洗器を導入するのには、コストがかかります。

その点、クラウド型のサービスとしてRPAを利用すれば、初期投資のコストは抑えることが出来ます。

AWSを始めとして、クラウド利用による業務の変革は、どの業界でも必要な視点になってきます。

特に市役所の仕事(税金・戸籍・住民データの管理)や介護の仕事は、全国一律どこでも同じ事務手続きが求められます。

現在、役所の仕事も、一部では県全体で共同利用するクラウドサービスを取り入れているそうですが、今後はますます「共同利用のRPA」サービスが普及していくと考えられます。

ここから先は、ディスカッションの中で交わされた意見と、私自身の意見をご紹介します。

多すぎる単純・事務作業

特に、五島市市役所の方の感想で多かったのは、

単純作業・事務作業が多すぎて、「本来の仕事」に時間が避けない。

目の前の仕事に追われすぎて、効率化を考える時間がない。

帰ったら寝て、次の日の仕事(RPAで出来そうな事)に備えなければいけない。

という部分でした。私も正直、「まじっすか・・・」と言いたくなるような事が沢山でした。

言わば、職員の思考停止状態です。更に、

誰でも出来る仕事を、単価の高い(給与+社会保障)市役所職員がこなしているのには疑問

という声もありました。

太平洋戦争末期の日本軍のように、

「ただひたすら突き進むしかない」組織は、末期状態だと言えます。

長時間労働と健康の問題

それだけではなく、市役所では単純・事務作業が忙しすぎて、健康面での問題を抱えている職員が少なくないと聞きました。

データの裏付けはありませんが、

長時間労働による心身の健康度合いが、五島市は長崎県でも突出して悪い

という話も聞きました。

確かに、数か月に渡り休みが1日もなければ、健康面でも大きな問題となります。

五島市市長への提言

このように、五島市では、

市役所職員がRPAで代替可能な事務・単純作業に追われすぎ、

  1. 付加価値の高い仕事に割く時間が少なく
  2. 心身の健康を害し、労働環境が悪化している

状態です。いわば、市役所全体が単純作業を繰り返す「ブラック企業」と化しています。

こんな状態で、「素晴らしい市民サービス」が提供できるのでしょうか??

五島市の市長は、この問題を是正するべく、一刻も早くRPAの導入に向けた取り組みを、トップダウンで行う必要があります。

なぜなら、現場は「単純作業」に追われすぎて、ボトムアップ的に改善に向けた取り組みが困難だからです。

市議会の追及は?

こうした「役所の内部の問題」を、市議会の議員さんは、もっと突き詰めて調査・追求・提案すべきではないでしょうか?

2018年9月の市議会では、草野議員が

「市役所職員のメンタルケアについて」質問をしています。

そこで「メンタルヘルスが長崎県で一番悪い」ということが紹介されていますが、その原因について追及されていないことが残念です。

それに対する市長の答弁も、場当たり的で具体性に欠けます。

  • あまりにも多忙な職員がメンタルヘルスの問題を抱えている

という単純な部分が分かれば、

  • メンタルヘルスを改善するために、業務効率を推進すべき

という提案が出来ると思います。

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