離島交通を変えるのは、「島への期待感」

五島の交通事情

本日は、五島市定例議会(平成31年3月5、6日)の網元議員、木口議員の質問を参考にしながら、五島市の「交通戦略」を考えてみます。

網元議員の質問

  1. 今後の地域公共交通の方向性について、地域公共交通活性化再生協議会ではどのような協議がされているのか
  2. 五島バスで試行運用中の高齢者フリーパスについて

木口議員の質問

  1. ジェットフォイルの更新について
  2. ORC機材更新と機材故障による欠航対策について
  3. 航空機チャーター便等による観光推進と空港施設の整備について

陸上交通の未来は?

今後の陸上交通の在り方を巡って、行政側の回答によると、

住民へのアンケートをして、協議会の中で望ましい体制の構築に向けている協議をしている

そうです。さらに、五島バスで試行運用中の高齢者フリーパスについては、H30年度に

65歳以上の方への定額フリーパスを130名が購入し、毎年微増で増えている

そうです。引き続き、町内会の班回覧を使って認知度向上に繋げるなど、販売促進を行っていくそうです。

道路を含むインフラとドライバー自身の高齢化が避けられないので、この問題はセットで考えていくべきテーマです。

そのため、前回の記事でも書きましたが、「住民側のニーズ」という視点に加えて、「技術的に何ができるのか?」という点も踏まえて検討が必要なテーマです。

五島市は「先端技術の活用」をテーマに自治体間連携を強化すべし

現在国会改革を進めている小泉進次郎さんも、ニコニコ会議で同様の事を仰っていましたね。

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201804290000917.html

空の移動は欠航が多い

五島で就航する空の便は、欠航が多いことで有名です。

平成29年度の欠航は、

 ORCが240便、ANAが5便

だったそうです。木口議員によると、

島民の暮らしに大きな影響を与えている空の便での欠航は、安全性に対する信頼も揺らいでいる。

とのことです。

現在ORCは2機での運航体制ですが、五島市としては、古いタイプのQ200(ボンバルディア DHC-8-Q200)ではなく、新しいタイプのQ400(DHC-8-Q400)への更新を、一貫して依頼しているそうです。

複雑な航空機の事情

しかしながら、ORCとしては、パイロットの訓練費用・時間・県内の空港の能力もあり、Q200を維持する方針だそうです。

そのため、五島市としては、

  • Q200が欠航になっても、代替手段を整備できること
  • Q400も余力を残したまま更新に入ってもらうこと

など、「島民生活に支障を与えない計画的な運航」を依頼中だそうです。

さらに今後は、九州広域での再編(地域コミューターを一元化)や、JAL系への切り替えの可能性など、他の選択肢も増えてきそうです。

空の誘致戦略は「待ち」のスタンス

まとめると、

空の便は欠航が多いけど、五島市が独自で裁量を持っていない

事が大きいので、戦略としては、

  1. 航空業界全体の動向をタイムリーにチェックしながら
  2. ほかの自治体との「連携体制」を構築し
  3. 適切なタイミングで運航事業者に集団でお願いをする

という「待ちのスタンス」の精度を高めるくらいしかなさそうです。

なぜ直通便が少ないのか?

関東圏から五島への「直通便」が少ない理由は、給油施設がないことに起因するそうです。

その給油施設を巡り、木口議員は

観光に追い風が吹く中で、空港の給油施設の増設に向けて、チャーター便の就航を進めてほしい

と述べ、これに対しては市長も、

給油が可能になると、遠方からの就航が可能となる。昨年の9月に長崎県に要望をしたところ、「民間企業が採算性を見極めて整備するもの」との回答だった。

と答弁をしています。

確かに、民間企業の立場で考えれば、五島への投資は慎重になって当然です。

「期待値の醸成」が最優先

しかし逆に言えば、「島が活性化するかもしれない」という期待値が高まれば、わざわざこちらから陳情に行かなくても、設備投資をしてくれそうな気もします。

これは「上手いラーメン屋は駅から遠くても行列ができる」のと同じ論理ですね。

航空会社への誘致・県や国への働き掛けも確かに大事です。

しかしそれ以上に大事なのは、民間企業が進んで投資をしたくなるような雰囲気を作ることです。

五島列島は、今後も自分自身の魅力を高めることに力を注いだ方が良いですね。

で、具体的にどうすれば期待値が高まるのか?

という事については、

このブログの中で色々とアイデアを公開していきます(^^)

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