ドローンの実用化に向けた課題

ANAとドローン物流

ドローンの実証実験が行われました。

https://trafficnews.jp/post/89915

この事業にまつわるトークイベントがあったので、いつものように参加してきました。

題目

ドローンi-Landプロジェクト交流会 ANAが五島市と共に描くドローンの未来

概要

【ドローン交流会】
ドローン物流における国内有数の取り組みを実施する
ANAホールディングスの保理江 裕己さんが自社の取り組みや
五島の将来像をお話ししてくれます!

なぜ、ANAがドローンなのか、五島で何をしようとしているのか。
将来はどうなっていくのか。
どの業界においても、その道を開拓する人の話を聞ける機会は
滅多にないので、この機会を是非お見逃しなく!

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本日は、参加した感想の紹介です。

物流改革<生活改革

今回のイベントでは、

どうやって二次離島までドローンを飛ばしたか?

という部分が紹介されました。

ところが、そうした島々は、人口が30人程度で、職場やお金を使う場所も少なく、住民の殆どは高齢者です。

つまり、全国の過疎地と同じように、非常に過疎化が進んでいるため、島の存続自体が危ぶまれています。そのため、

物流の前に、「生活」を新しくデザインする必要があるのでは?

とも思いました。実際、島民の多くはドローンがなくても困っていない気がします。物流が改善されることで、島の人口が増える事も見込めません。

しかし、そこで例えば

島外物質への依存が最小限の生活

がデザインされれば、物流の量を減らす事が出来ます。

そうした事から、今回の取り組みは、どちらかと言うと

課題よりも技術が先行している

という感じがしました。

経済合理性

それから、五島市としては「事業化に向けて取り組んでいる」ということでした。私としては

ドローン物流に経済合理性はあるのか?

という点が気になったので、以下のような質問をしてみました。

  • 実用化した際の費用(1回あたりの輸送コスト)はどうなのか?
  • 天候に左右されない安定した運行が可能なのか?
  • 独占にならないために、他社との競争環境は作られるのか?

例え実用化されたとしても、物流が高額だったり、天候による欠航が続いたり、独占企業でサービス水準が向上しない場合(現在の離島物流の課題)は、ユーザー離れも懸念されます。

こうした質問に対する回答としては、

今は補助がないと事業的には成り立たない状況。そもそも、今は市場がないため、暗中模索。天候に左右される分は確かにある。現在は他社との「競争」よりも「協働」を大事にしている。

との事でした。少なくとも、人口が少なすぎる黄島や赤島では、事業化は難しそうです。

「新しい社会」での位置づけ

それに加えてドローン物流は

  • 運べるモノの量が少ない(せいぜい数キロ)
  • スマホを持たない高齢者には利用しづらい
  • 法整備がまだ追いついていない部分が多い

という点で、

船という既存手段の補完的な存在になりうるだろうか?

という感じがします。

つまり、ドローン事業を「既存の枠組みの中」で考えたらNGで、

  • Maasという概念を導入し、交通の在り方そのものを再定義する
  • 購入ではなくサブスクリプションでサービスを利用する
  • 社会全体の資源が無人で回るような設計とする

というように、「今までの枠組みそのもの」を大きく変えないと、生きる道がないような気がしました。

五島市としては、そうしたグランドデザイン(新しい生活スタイル)を先に考えるべきで、

「新しい社会で活躍するツールの一つ」

という位置づけで、ドローンが出てくるのが自然な気がしました。

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